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最終仕入原価法
2024/10/17
23:15
2025/10/23
16:31
在庫評価方法のひとつで、期末(決算時など)に残っている全ての在庫を、
その期で「最後に仕入れた時」の単価(仕入価格)を使って評価(計算)する
方法です。
例
4月10日にリンゴを「1個100円」で仕入れ
9月20日にリンゴを「1個120円」で仕入れ
決算時にリンゴが30個残っていた
この場合、最後に仕入れた単価「120円」を採用します。
(途中で100円で仕入れた事実があっても、それは無視します)
メリットとデメリット
メリット:
計算が非常に
シンプル
で簡単。
最後に仕入れた伝票だけを見ればよいため、
手間がかからない
。
デメリット:
実際の在庫の取得原価(昔100円で買ったもの)と
評価額がズレやすい
。
期末直前の仕入れ価格がたまたま高騰・暴落すると、在庫評価額が実態と大きく乖離(かいり)するリスクがある。
ポイント
中小企業で多い:
計算が簡便なため、多くの中小企業で採用されています。
税務上の扱い:
税務署に在庫評価方法の届出を特にしない場合、自動的にこの「最終仕入原価法」が適用されます(法定評価方法)。
会計上の扱い:
厳密な会計基準(上場企業など)では、原則として認められていませんが、重要性が低い在庫などでは容認されています。