トータルピッキング

複数の出荷オーダー(注文)の商品を、種類ごとに一度にまとめてピッキング(収集)する方法です。「種まき方式」や「総量ピッキング」とも呼ばれます。

流れ

  1. ピッキング(集める):
    1. 複数のオーダー(例:A店、B店、C店)に必要な商品の総量(例:リンゴ合計30個、バナナ合計50本)を、まず一括で集めます。
  1. 仕分け(分ける):
    1. 集めた商品を仕分け場に運び、そこで初めて各オーダーごと(A店にリンゴ10個、B店にリンゴ20個…)に分配します。

特徴

  • 対義語:シングルピッキング(摘み取り方式)」です。これは1件のオーダーごとに商品を集めて回る方法です。
  • メリット: 倉庫内を歩き回る総移動距離が短くなり、作業効率が上がります。
  • デメリット: 「ピッキング」の後に「仕分け」という別の工程が必要になり、仕分け用のスペースも必要です。
  • 適している場合: 出荷件数が多く、かつ特定の商品(SKU)に注文が集中する(=多品種少量でない)場合に適しています。