循環棚卸

業務を停止せず、在庫をエリアや商品グループ(SKU)に分け、ローテーションを組んで順番に実地棚卸を行う方法です。「サイクルカウント」とも呼ばれます。

一斉棚卸との違い

  • 一斉棚卸(いっせい たなおろし) 決算期末などに全ての業務を止め、全在庫を一度に数える方法。作業負荷が集中します。
  • 循環棚卸(じゅんかん たなおろし) 日常業務と並行し、「今日はA棚」「明日はB棚」というように計画的に少しずつ数える方法。

主なメリット

  • 業務を止めなくてよい 出荷や入荷を停止する必要がなく、通常業務への影響を最小限に抑えられます。
  • 作業負荷の分散 棚卸の作業負担を年1回に集中させるのではなく、日次や週次に分散できます。
  • 精度の早期向上 在庫差異(帳簿と現物のズレ)を早期に発見・修正できるため、年間の在庫精度を高く保てます。
  • 重点的な管理が可能 ABC分析などに基づき、「Aランクの重要品は毎月数える」「Cランクの安価な品は半年に1回」といった強弱をつけた管理が可能です。